2021年09月24日
【結netだよりVol.3】高原町における新型コロナウイルスワクチン接種の状況について
結netだより第3弾は高原町総合保健福祉センター ほほえみ館 館長 久徳信二さんに高原町の新型コロナウイルスワクチン接種の状況や高原町の取り組みについて話を伺いました。
■令和3年9月13日現在の摂取状況について
新型コロナウイルスワクチンを65歳以上(対象者3,949人)で1回目を接種された方は3,343人となり接種率84.65%。2回目接種された方は3,168人で接種率80.22%。12歳以上全体では(対象者8,459人)1回目接種された方は5,149人で接種率60.87%、2回目接種された方は4,578人で接種率54.12%になります。そのうち、県運営の集団接種(4日間)では接種回数は1,274回、町運営の集団接種(6日間)では1,728回(864人)が行われ、現在は町内の3つの医療機関で1日あたり約70~80人が接種されています。令和3年11月中旬頃には町民全体(12歳以上で、接種を希望される方)の接種は終了する予定です。季節性のインフルエンザの接種率が60%から70%と言われているため、今回の新型コロナウイルスワクチン接種の目標を70%と想定しています。
■今回のワクチン接種業務において工夫された事等について
コールセンター(予約申込等)をほほえみ館内に設置し、電話等の対応は職員が直接行い、町民目線を重視した体制を取りました。このことにより、ワクチン接種に対する質問や相談などへの対応をはじめ、予約変更、キャンセルなどの対応も比較的スムーズに行うことが出来ました。また、住民からの相談や、副反応についての相談については県への照会や国のQ&Aなどの確認を行いながら真摯に対応し、可能な範囲でその要望等に応えられるよう努めました。また、高齢者がより接種を受けやすい環境を作るため、3社のタクシー会社と連携してタクシー利用料金の助成事業を取り入れました。小林市で行われた集団接種の際には接種会場への移動用の貸し切りバスも準備しました。
■新型コロナウイルス感染症に関する問題点について
ワクチン接種が進んでいき、今後は経済の部分をまわしていかなければならなくなります。今、そのために店舗や行事、イベント等においてワクチン接種証明書やPCR検査の陰性証明書等の提示の義務化などが言われています。ワクチンを接種した人、していない人がそのことによって差別されたり不公平感や不利益を被ったりすることが無いよう、また自治体でその取扱いに差異が無いよう国として、その対策のための予算措置を含めた対応方針を、早急に整備する必要があるのではないかと考えます。
■西諸地域の医療、介護従事者へむけてのメッセージ
西諸地域では、各医療機関での個別接種においては市・町を越えた広域的な接種を可能としていただき、大変ありがたく思っています。また、介護従事者におかれては自身の感染対策はもちろんのこと、施設でのクラスターを予防するために、日々緊張が続く状況で大変であったと思っています。その結果、これまで、西諸管内の施設等でのクラスターの発生がないことは非常にありがたく、感謝申し上げます。
■住民にむけてのメッセージ
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためにはワクチン接種した方も、引き続き、感染予防策を継続していくことが必要です。デルタ株の感染力は従来型の約2倍と言われており、どこで感染してもおかしくないという特性を理解していただき、これまで以上に基本的なマスクの着用、手洗い、消毒等の感染予防の徹底をお願いしたいと思います。ワクチン接種においてはできるだけ多くの町民の方に接種を受けていただきたいと思いますが、ワクチン接種は基本的には強制ではないので、接種を望まない人に接種を強要したり、接種を受けていない人に差別的な扱いをすること等がないように、心掛けていただけると大変ありがたいと思っています。
《日常業務に加えてワクチン接種業務で忙しい中、インタビューに応じていただきありがとうございました。高原町の住民目線に立った取り組み状況について詳しく伺うことが出来ました。今回のインタビューで西諸の2市1町の取り組みをすべて掲載することができました。次回からも西諸地域の情報を発信できたらと考えています。事業所等の記事も掲載して行きたいと思っています。 (日髙:取材日 令和3年9月17日) 》
《新型コロナウイルスワクチン専用コールセンターはほほえみ館の中にあり、職員が電話対応されています。ディープフリーザ―は停電時でも3日間の通電が可能とのこと。これからの台風の時期も安心です。日髙》