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2022年06月22日

🆕【結netだよりVol.9】地域医療を考える会 会長 ~山下 浩司さん~

インタビュー記事(地域医療を考える会 会長 山下 浩司さん)

 

今回は西諸地域の住民活動団体の「地域医療を考える会」会長の山下浩司さんに会の活動などについてお話を伺いました。

 

■地域医療を考える会の発足の経緯と山下さんが活動されることになったきっかけを教えてください。

平成22年7月に「地域医療を考える会」が発足して今年で12年目になります。
この会が発足した当時、西諸地域の中核病院と位置付けられている小林市立病院の4名の内科の医師が鹿児島大学に帰られるという問題がありました。医師の不足は小林市立病院の業務に支障をきたしたため、西諸医師会の先生方に動いていただいて《西諸医師会時間外急病診療体制》という夜間の輪番体制ができました。
このような状況に直面した私たち住民も地域医療について考え行動しなければということで、小林市が主催して協議会を開催することになりました。会議にはNPO法人、ボランティアグループなどの地域の団体に参加を促したので、当時青年会議所に所属していた私にも青年会議所の理事長を通じて参加の依頼がありました。地域医療の事はよくわかりませんでしたので、会議に参加する前に地域医療に詳しい方に相談をしたことを覚えています。
会の発足時、私は詳細がよくわからないまま副会長となってこの会がスタートしました。「地域医療を考える会」という名称もその後に決まりました。医療圏が小林市だけではありませんので西諸地域全体で活動することになりました。現在は会長の役に就いて今年で通算6年目になりました。

 

■会員や役員について教えてください。

地域医療を考える会には住民どなたでも加入できます。加入用紙に名前を書いていただくのみで会費はありません。発足当時は1000人程度の加入がありました。現在はそのうちの30人程度が活動を行っています。
役員は会長、副会長、事務局長、監事など7名で構成しています。医療関係や介護関係など多職種のメンバーです。子育て世代、地域の中心の責任世代の方にも役員になってもらっています。毎年、時代背景とともに色々な問題がでてきますので役員が中心になって企画会議で活動内容を議論しています。

 

■会の活動について教えてください。

この会は「住民の立場で考え、活動することで医療を通じた地域づくりに寄与すること」を軸として住民同士の連携、病院と関係機関との連携、そうしたつながりの中で「まちづくり」の活動となっていくことを目標に次の5つの事業があります。

 

1. 地域医療に関する調査、研究事業
(各地で開催されるシンポジウムに参加し、全国各地の市民活動の多様な事例を学び、情報交換及び地域間の連携をはかる)(健康づくりや疾病予防などの知識の習得・医療に関する講演会に参加・会員の学習を通じて市民全体の理解向上をはかる)
2. 地域医療に関する講演会、シンポジウム等開催事業
(講演会や座談会の開催)
3. 地域医療に関する啓発パンフレット等の作成事業
(会報の発行・啓発グッズの作成)
4. その他地域医療に関する事業
(医療者との連携会議に参加・健康意識の向上への事業・医療者や教育機関・地域のこども達との交流会・県外の関係機関、団体との連携充実)
5. 組織運営
(役員会や企画会議、会員数の拡大)

 

具体的には平成27年度に地域医療を考える会が発起人代表となって3万233人の署名を集め「西諸を一つの医療圏として、産科と小児科など安心できる医療体制への支援をして欲しい。」という要望書を2市1町の長、西諸の県議会議員と我々役員とで県知事に提出しました。
また、要望だけではなく、「私達もやれることはやりましょう。」と住民に現状を説明したうえで「地域医療を守るために私たちができること:《かかりつけ医を持とう・時間内に受診しよう・健康づくりに努めよう》」のパンフレットを作成して西諸地域の全世帯に配布しました。オリジナル缶バッチなどのグッズの作成・配布や広報誌「てとてとて」の発行などで周知活動も行っています。西諸弁カレンダーや西諸弁のラジオ体操も制作しました。
他にも地域医療に関する講演会の開催や地元の高校生と企画して「医療人材育成講座」を開催しました。宮崎大学から地域包括ケア実習や地域医療ガイダンスで見えた医学生との意見交換会なども行っています。
このように私達は医療を担ってもらっている方のサポーターとしての活動を行いたいと思っています。

 


 

■地域医療を考える会の今後の目標などありましたら教えてください。

地域医療は継続事業なので今後は長期のビジョンで医療人を育てるきっかけ作りとして、医療に興味をもっている子供たちを対象にシンポジウムなどを計画しています。地域から医療人を育てるお手伝いができればと考えており、心に残るような事業にしていきたいと思います。

 

■最後に地域の医療従事者や介護従事者などの多職種へのメッセージなどをお願いします。

コロナ禍の中でプライベートを犠牲にして必死に患者さんを守ってもらっている医療・介護従事者に感謝の気持ちと敬意を表します。今後もみなさんのお手伝いをしていきたいと思っています。
 


 

《お忙しい業務の中、インタビューに応じていただきありがとうございました。
市民の目線で地域医療を考え、医療従事者を応援し、また地域で人材を育てていくことがまちづくりに繋がっていくと感じました。(日髙:取材日 令和4年6月8日)》

 

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