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2021年12月20日

【結netだよりVol.7】西諸地域の医療・介護事業所の紹介~リハビリケアセンター音いろ~

インタビュー記事(リハビリケアセンター音いろ センター長 末山智和さん)


今回は高原町広原小学校近くにある通所介護(デイサービス)「リハビリケアセンター音いろ」のセンター長の末山智和さんに話を伺いました。
 

■「リハビリケアセンター音いろ」でサービスを始めようと思ったきっかけは何ですか?

もともと宮崎市の訪問看護で勤務していて、利用者さんの自宅を訪問し、サービスを行っていました。特に高齢の方は通所施設で早めにトレーニングを行って健康寿命や基礎体力を維持していくのが一番大事かなと感じていました。在宅で長く生活できるように何とか支援できないかなと思ったのがきっかけです。

家族や周囲の方に何かあった時に対応ができたらという思いがあり地元である高原町に施設を立ち上げました。

 

■施設の特徴を聞かせて下さい。

当施設は指定を受けてサービスを開始したのが昨年の2月でしたので、1年と10か月くらい経ちます。スタッフは理学療法士、看護師、介護福祉士の専門職が勤務しています。

サービス提供時間は9時から午後3時までの間、体を動かしてもらうというのがメインです。体力のない方は半日の利用など、その人にあった形で対応しています。

施設内には物理療法的な器具を整備しています。また、体操やレクリェーション、認知機能の低下に対しては脳トレーニングも取り入れています。頭と身体の両方ですね。外出を兼ねた花見や簡単なお菓子作りなど、その方の生活でできるような内容をスタッフでアイデアを出しながら企画しています。在宅で生活するために自分の事は自分でできるようなリハビリが必要です。「畑仕事ができること」「近所を散歩できること」など利用者さんによって目標は様々です。週に2回程度サービスを利用される方が多く、状態が安定しているように感じます。

 

■利用者さんについて教えてください。

定員は20名で、現在は10名から15,6名の方が利用されています。介護保険を利用されている方は施設でのサービスを利用できます。利用者さんの平均年齢は80歳台後半で、女性の方が8割程度です。要支援から要介護3までの、比較的動ける方が多いです。高原町にお住まいの方がほとんどで、施設からご自宅への送迎を行っています。
 

 

■施設利用の流れについて教えてください。

介護保険を利用されている方はまず、担当のケアマネや包括支援センターに相談に行っていただいて手続きをしてもらいます。こちらに直接相談に来られた場合は包括支援センターを主に紹介しています。本施設の利用が決定したらケア会議を開いてリハビリの内容などを記入する通所介護計画書を立案します。計画書を利用者さんにお渡し、「一緒に頑張っていきましょう」という形でスタートします。ケア会議の際にはご自宅のトイレや浴室などを見させていただいて、福祉用具など必要なものがあればアドバイスしています。

 

■コロナ禍で苦労されたことはありますかか?

幸いなことに、この地域は新型コロナ感染流行はなかったのですが、感染対策として、利用者さん本人の体調を細かく確認したり県外の方との接触歴を確認したりしました。施設内は特に換気に注意して空気清浄機などを設置して対応しました。

 

 

■最後に

できるだけ住み慣れた地域で生活できるのが一番だと思います。介護保険の分野ではリハビリはまだ少ないと思います。在宅で長く生活できるようにこれからも支援していきたいです。また、外出の機会が少なくなってきているので、本施設「リハビリケアセンター音いろ」が、人と人との繋がりができるコミュニティの場になればと思います。
 
《インタビュー後に施設内を案内していただきました。
ウォーターベッド型マッサージ器、トレーニングマシン、エアロバイク、電気治療などの最新の機器が整備されていて、ケースに合わせて使用されています。特にウォーターベッド型マッサージ器は利用者さんの疼痛の緩和に役立ち、好評とのことです。
また、中央にはテーブルが置かれ、利用者さんが作業をしたり食事をされたりしています。
暖かい雰囲気の中で利用者さんや施設スタッフの笑顔がとても印象的でした。
忙しい中での取材ありがとうございました。(日髙:取材日 令和3年12月9日)》

 

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